2012年7月アーカイブ

河内ひろしの子育てベジタブルスープ Vol.12リビングマロニエ 2012年7月28日(土)号掲載

お母さん、いつもありがとう!!良い面を積極的に見れば人への見方が変わります 良い言葉を出していると相手も自分も変わってしまう 過日、私の経営する堯舜幼稚舎に通っているお母さまのとても良いお話を伺いました。先生が「この園に通われて良かったことは何ですか?」と伺ったところ、「自分(母親)が変われたのが一番良かったです」と言われたそうです。 お子さんが3人いるのですが、長男がなかなか親のいうことを聞かず、下のお子さんに比べてあまり好きでないと感じていたそうです。 ところが、園の方針である長所伸長法に基づきお子さんの長所を見るようように心がけ、声に出し、良い面を見ているうちに、あまり好きではなかった長男が好きになれたそうなのです。「自分が変われた。長男を好きになれた。これが園に通って一番良かったこと」。これは実際にあった話なのですが、とても重要な教訓が含まれていると思います。 人間は声に出して「嫌いだ」と言っていると実際にそうなってしまう。反対に「好きだ」と言っていると、自然に好きになってしまうような性質を持っているのです。悪いことより、良い点を見て褒め、認めることが大切です 小説「氷点」の作家の故・三浦綾子さんは24歳から13年の肺結核、その後、脊椎カリエス、紫斑病、喉頭がん、大腸がん、パーキンソン病を立て続けに患います。 それでも三浦さんは、『神様は何かおぼし召しがあって私を病気にしたと思う』と明るく笑います。そして、『人は九つまで満ち足り、十の内一つしか不満がなくても、その不満を真っ先に口に出す。自分を省みてつくづくそう思う。なぜ私たちは不満を後回しにし、感謝すべきことを先に言わないのだろう』(藤尾秀昭著「心に響く小さな5つの物語Ⅱ」致知出版社、P36~P45)と言っておられます。 子どもさんに対しても同じではないでしょうか。いい点・良いことは声に出し褒め認めて上げる。その連続で心から子どもさんを素晴らしく思えるようになるのではないでしょうか。

アカデミー・グループ

河内ひろしの子育てベジタブルスープ Vol.11リビングマロニエ 2012年6月30日(土)号掲載

お母さん、いつもありがとう!!こんなにステキなお母さんが一杯あふれているのですね 昨日より今日、今日より明日子どもは日々の成長こそ大切! 以前、お子さんの成長をほかの子との比較で見るお母さんが多いと書きましたが(相対比較)、お子さんの成長は昨日より今日という見方をして頂いた方が良い(絶対比較)と思います。 例えば、お子さんが前回テストで30点を取り、今回40点を取って帰ってきたら、どう反応しますか?「平均は何点だったの?」「○○君はどうだったの?」などとは言っていませんよね? 「今回は10点も上がったの!良く頑張ったのね」と褒めてますよね。 子どもというのは頑張った努力を認められるとまた努力するものなのですね。すると徐々に70点、80点と上がって行くものです。いつも褒めてくれないお母さんに、お子さんが「お母さん、100点取れたよ!」と帰って報告すると、「100点取った人はほかに何人いたの?」とお母さんが言ったという話を聞いたことがありますが、これではお子さんのやる気は金輪際起きませんよね。お子さんは自分の成長をお母さんに良く見ていてほしいと願っていますし、信頼には応えようとするものです。お子さんの成長をしっかり見て上げ、認め、褒めてあげるのも大きな教育効果ですよね。 お母さん、たまには自分をメチャ褒めてあげてくださいね 読者のお母さん方の感想を伺うと「お母さんって偉いな」と思うことが数多くあります。私の文章を読んで反省の弁を語るお母さんも数多くいらっしゃいますが、凄く大変な育児をしながら、家事をやり、仕事もこなすお母さんってそれはステキです。 私の塾で毎年「お母さん大賞」という作文を生徒たちに書いてもらっています。昨年も1300通のお母さんへの感謝の作文を読みましたが、どのお子さんも心からお母さんに感謝していますよ。 お母さん、たまには「良く頑張っている」と自分も褒めてくださいね。ステキな読者のお母さん! 今日は感謝・感謝です。

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